Tuesday, June 16, 2015

モニタースピーカーに負けないヘッドフォン: Ultrasone Signature Pro

ヘッドフォンを紹介したいと思います。
10代前半から音楽作ってて、今まで数え切れない種類のヘッドフォンを持ったんですけど、3ヶ月前Ultrasone Signature Proをゲットして全部変わりました。

この数年ツアーが多くて、スタジオじゃないところでも制作する事が多くなって、いいヘッドフォンは重要なアイテムになりましたので、色んな環境むけの色んなヘッドフォンを持ってます。
飛行機や新幹線など、とりあえずうるさいところに使うのはShure SE315です。
現場とホテルはSennheiser HD25と最近導入したAIAIAI TMA-2のXLIIカスタムです。
スタジオにはAKG-240STとSHURE SRH1840を使ってました。
金がないなら、240STは通常です。金あるなら、SRH1840も自然で、フラットな目立たない音です。

しかし、3ヶ月前ぐらいUltrasoneのSignature Proを聴いて、ちょっとショックうけました。
まあ、まず値段が13万円です。笑
はい。
アホか!笑
とつっこみまくったけど、結局プロレンジ(普段1-7万)に値段が2倍もするヘッドフォンを入れるなら、相当自身あるんだろうと思って、試してみました。

この3ヶ月ほぼ毎日スタジオで使ってから、13万円はちょっと安かもていうか、何十万円の価値がある事に気付きました。
説明します。簡単でいうと、頭にATC SCM25aを付けたみたいな気持ちになりました。
ATC SCM25a知らない人は是非調べてみてください。
スタジオのハイエンドニアーフィールドモニターです。

最初にびっくりしたのは、密閉型なのに、音は開放型でした。広い空間の中で、ハイハットを-2Rとか-5Lとか、細かいパンニングでもはっきり聴こえて、今まで経験した事ない細かさでした。
次にびっくりしたところは、低音が嘘っぽくないです。アタックが早くて、キーがはっきりしてる低音ですけど、今まで聴いたヘッドフォンの中は一番フラットでした。特にBeats系とかDJ向けのヘッドフォンが聴くのは楽しいですけど、基本的にどのキーでも「どーん!」としか聴こえないから、制作には向いてないと思います。

まあ、高音はこう低音はこうというところまで知りたい人は、ちゃんとしたレビューをググってください。笑 

自分は毎日スタジオで使って、どのメリットを感じたかと言う目線で紹介します。
簡単でいうと、全体的に折りたたみの密閉型なのに、スタジオモニタースピーカーみたいな音しています。笑

それで、このヘッドフォンはなんで何十万円の価値があるのか説明します。
自分の今まで作った曲を全部聴いて、「駄目」と「最高」の違いが恐ろしかったです。ミックスダウンが駄目な曲を聴くの全然楽しくないヘッドフォンです。この間導入したNeumann KH310と似たような理由です。「いいね」と「駄目」のギャップが激しいヘッドフォンです。実際に試しでこのヘッドフォンのみで曲を作ってミキシングしてみて、スタジオのスピーカーで確認してみたら、自分の普段のプロダクションより全然音が良かったから、ちょっと凹んじゃいました。恥ずかしい話ですね。その後全体的に環境を変えようとなって、この間紹介したKH310にも買い替えるきっかけになりました。笑

全部そうでもないかもしれないけど、日本の家は基本的に木造だし、都会だと特に狭くて、隣の人は本当に「隣」に居るっていう最も音出せない環境が多いと考えると、いいヘッドフォンはマストでしょう。いいヘッドフォンは「低音がやべー!」とか「見た目がかっけー!」または「音がいい!」とかの話じゃなくて、フルレンジで嘘付かないヘッドフォンだと思います。Sig Proはめんどくさいぐらい嘘付かないです。笑 かなり働かせます。

音楽を本気でやろうとしてる人には、重要かもしれません。自宅で制作してて、あまり音出せない状態でしたら、30万円のスピーカーを買っても、あまり音出せないし、吸音も電気もケーブルもちゃんとしてなかったら、意味がないです。
って事は、モニタースピーカーに負けない?
ちゃんとした部屋にちゃんとしたスピーカーをちゃんとしたスタンドに置いてきて、ちゃんと部屋計って、ちゃんと吸音して、ちゃんとしたケーブルでちゃんとしたDAに繋げて、ちゃんとした電源ケーブルでちゃんとした電源でやるという話でしたら、多分勝てないかもしれませんが、ベッドルームスタジオにAdamかFostexかYamahaのスピーカーをデスクの上に置いてきて、3000円のケーブルで全部繋げて、吸音しない話でしたら、ノックアウトですよ。
そう考えると、信用出来るヘッドフォンで90%完成ぐらいのいいところまで持ってきて、ちゃんとした環境でスピーカーで確認してから、ちょっと直しする事は2015年にはあり得なくはない話かもしれません。
または自分のように外で制作する時が多い人にもおすすめです。


1 comment:

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